新鮮な大根は“つかみ放題”、白菜は両手いっぱいに“抱え放題”、カップ麺は“詰め放題”で、すべて500円!値上げラッシュが続くなか、行列を呼ぶお得な“ワンコイン放題”を追跡しました。
■「楽しみに来てる」白菜の“つかみ取り”
千葉県木更津市にある道の駅「木更津 うまくたの里」。行列を生む“ワンコイン放題”を、毎週末開催しています。
女性
「(Q.どちらから?)横浜から」
「(Q.目的は?)白菜の抱え込み」
店員
「よーい、スタート!」
この日は、1個300円以上する白菜を、500円ポッキリで抱え放題!
まずは1分間で、好きな数の白菜を抱えやすいように積み上げます。そして…。
店員
「せーの!5、4、3…」
5秒間抱え続けた分だけ、持ち帰れるというルール。落ちてしまったものはアウトです。
女性
「(Q.楽しかった?)楽しみに来ているんだよ(笑)」
川崎からやって来た、82歳の男性。
男性
「(Q.目標は?)これみんなだよ」
1つ4キロほどある白菜を、堂々の“全部取る宣言”!
男性
「立てる方が、つかみやすいと思う」
抱えやすいよう土台になる部分は縦に置き、その上は横向きに積んで安定感を狙った“頭脳プレー”。果たして…。
店員
「5、4、3、2、1。クリアです!」
桝田沙也香アナウンサー
「つかんで持ち上げられました。終わった後はあまりの重さに時が止まった」
なんと、およそ36キロの9個をゲット!すると…。
男性
「これ、オレのもんだから。あげる」
桝田アナ
「いいんですか!?」
お父さん、粋ですね。
■大根ゲットも…実は苦手?!
桝田アナ
「待って!結構重い。待って待って、ダメじゃん」
桝田アナが挑戦したのは、大根つかみ放題500円!
桝田アナ
「たくさん料理ができそう」
料理好きの桝田アナが、大根とお父さんから頂いた白菜で作ったのは「浅漬け」「大根と豚肉のべっこう煮」「白菜とアサリのぬた」。とってもおいしそうですね。
11歳の女の子も、大根つかみ放題に挑戦。桝田アナと同じ5本をゲット!ところが…。
女の子
「(Q.大根好き?)…(首を横に振る)」
でも、その翌日…。
女の子
「いただきます」
頑張ってつかんだ大根を、ブリ大根で!
女の子
「おいしい」
「(Q.大根は好きになりましたか?)なりました」
■“おすそわけ”から広がる輪 「利益考えてない」
それにしても、お得なワンコインとはいえ、こんなに大量の野菜を皆さんどうしているのでしょうか?
女性
「1週間、白菜生活頑張ります」
7個をゲットしたこちらの石橋さんファミリーは、ミルフィーユ鍋など白菜尽くしを堪能。愛犬の「おこめくん」も一緒に、白菜グルメを楽しんだんだとか。
お得なワンコイン放題の野菜は、それぞれの家庭で食卓に並ぶだけではなく…。
客
「おすそ分け」
「近所にあげる」
実はこの“おすそわけ”こそ、道の駅が利益度外視でワンコインイベントを続ける理由なんです。
道の駅木更津 うまくたの里 石原皓介駅長
「地元農家さんのお野菜はおいしいと、もっといろいろなお客様に知ってほしい。店として利益は考えておりません」
食べきれないほど持ち帰ってもらい、おいしさを広めてほしい…。そんな思いから続ける、ワンコインサービスなんですね。
■焼きそばに麻婆豆腐、ピザ…多国籍ランチバイキング
所変わって、東京・三鷹駅の近くには、連日行列ができるウワサの“食べ放題サービス”がありました!
常連客
「コスパ最強で、おなかも心もハッピー」
「2人で1100円、消費税入れて。めちゃくちゃ安い!」
それがなんと、ワンコインのランチバイキング!
太めのモチモチ麺に中国醤油で作る台湾風焼きそばや、本格スパイスがきいた麻婆豆腐、店内で焼き上げる、カリカリ生地のマルゲリータピザなど、多国籍な日替わりメニューが食べ放題です!
常連客
「唐揚げ一番おいしい」
「揚げたてなので」
「破格だと思います。大丈夫かなって不安になるくらい…」
店員
「大丈夫じゃないです…赤字です…。店員は100%の努力します」
ワンコインバイキングのインパクトで遠方からも人を呼び、三鷹の街自体を活気付けたいのだといいます。
■“200円相当”のカップ麺詰め放題も
千葉県印西市にある家具のアウトレット店には長蛇の列が。ある“ワンコイン放題”を目当てに、この日は265組が来店しました。
店員
「大変お待たせいたしました。それでは抽選をさせていただきます」
抽選で選ばれた人だけが参加できる、月1回の“ワンコイン詰め放題”。この日は1つおよそ200円で販売されているカップ麺の詰め放題です。
詰め放題客
「あと1個いけないか?」
「あと1個いけん!いけん!」
「あともう1個上にのせられないか?」
「上にのせたらルール違反だよ」
ルールは、縦40センチ横26センチの袋に、すべての商品が3分の2以上入っていること。
■“隙間埋め”作戦で14個ゲット!
そこで70代の女性は、隙間をなくすべく商品を上下互い違いに入れることに。
女性
「これで終わりかな」
12個で終了!と、思いきや…。
女性
「でもここに1個ずつ入る」
まだ余裕がありそうなサイドにねじこむ作戦です!
女性
「入るよ。入った入った、ここにもう1個…14個!頑張れ。あ~入ったよ~」
女性
「大丈夫?」
店員
「はい」
女性
「ありがとう。あ~楽しかった」
14個のカップ麺をゲットして大満足!
女性
「2個くらいあげる、食べなよ」
隙間につめた2個を、取材スタッフに…。
女性
「ありがとね~」
こちらこそ、ありがとうございました!
■親子で作戦会議…食べ盛りにもってこい!
男性
「今こう入っているじゃん、こう入れたらどうよ?かみ合うんじゃない?歯車みたいに」
こちらは“歯車作戦”で、さらに隙間を有効活用。袋がパッツパツになりながら、16個をゲット。これだけ詰めても、500円。食べ盛りの15歳には、もってこいですね!
息子
「1週間は生きていけるよ」
母
「そうだね」
■家具屋が“毎月”詰め放題をする理由は?
ところで、なぜ家具屋さんがワンコインの詰め放題を開催しているのでしょうか?
MEGAMAX広報 大野景介さん
「家具店は用事がなかったら1年間に1回も行かなくてもいい種類の店。それだと僕ら困っちゃいますから、こういうイベントをやると行ってみようかと…」
少しでも足を運んでもらいたいと、毎月趣向を凝らした詰め放題を実施しているんです。
■熟練のワザで…3600円相当をゲット!
こちらの女性は、そんなこの店の詰め放題の常連さんです。
女性
「入れたいです、ここに…ゆっくり…」
そのスゴ腕を目の当たりにすることに…。
女性
「入った!やった!」
この時、袋に入っているのは、すでに16個。
女性
「これは厳しいか…えー…」
どう見ても、隙間はありませんけど…。
すると、先ほど入れた16個目をゆっくりと横にスライド。なんとそこに、手を差し込めるほどのちょっとした隙間が。すかさず17個目を手に取ると…。
女性
「よし!OKかな」
確かにこれでばっちりOKですね。
女性
「いや、いけるな」
えっ、本当に?さすがにもう無理だと思いますけど…。手で押し広げるようにゆっくりと隙間を作ると、袋からミシミシと音がします。
気付けば、あんなに大勢いたお客さんの姿はありません…。
女性
「よし!」
詰めたのは、驚きの18個!金額にして3600円相当を500円でゲットしました!
女性
「いっぱい入ったよ」
娘
「ありがと」
女性
「は~い。お待たせ」
お得なだけじゃない、人とのつながりも深まる“ワンコイン放題”です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp